アレクサンダー戦記 (OP)

しかしながら、プラトンにおける四元素及びアルケーとは、極めて数学的な意味合いを含有していた
彼は、幾何学的調和を体現したその立体にこそ、全ての宇宙原理を見出していたのである
故に、その立体はプラトン立体と呼ばれている

ヘラスとは、女神ヘラの大地を意味する
混沌より生まれ、全てを飲み込む大地母神
密議の巫女でもあったアレクサンダーの母オリンピアスは、まさしくヘラの系譜に連なる者であった
ヘレニズムとは、つまりはそういう事である

つまり、アリストテレスが作り上げた知の体系においては、カオスは秩序の決意とみなす他なかったのである
プラトンは彼がアカデメイアを去った時、若駒が母親を蹴飛ばして出て行ったと嘆いたという
すなわち、人類史二千年以上に渡る悲劇が、この瞬間に始まった

ところで、母の願いで父を殺したクロノスもまた、息子に殺される事に怯えていたという
ギリシャにおいては、家長の権限は絶対だったのだ
だからこそ、神話はその始めから預言と父殺しが必要であった

哲学はアゴラから生まれた
物や人が絶えず集まり、様々な言葉を交わす
その中から生まれた大いなる暇潰しの会話
それが、ソクラテスの弁証法である
だとすれば、テーベとアテネの命運を分けたのは、他ならぬこの違いであった

完全数なる概念がある
ユークリッドの言論によると最初のそれは、6だという
一方、ピタゴラス学派のそれは、点、線、平面、空間を全て内包する物であり、その図形は宇宙の調和と秩序を体現する神聖な紋章とされた
それがテトラクティスである

サモトラケラ島の密議の神カベイロイは何匹だったか
神の調和と万物の四元素を同義に持ち、月の周期との関連から、生命の死と再生を司り、長らく惑星の個数として天上の秩序をも担っていたその数
そう、我々は今、ようやく7に辿り着いた

ディオニソスの建築家
彼らはそう呼ばれていた
ソロモン王が神殿を造る際に使ったというこの古代の建築家達は、しかし一方で、ディオニソスの神の信奉者であり、密議によって秘伝を伝えた神秘主義者でもあった
密議と数学
その二つを結ぶ鍵がそこにある

ラファエロのアテナイの学堂
その右隅に二人はいた
一人は地面にコンパスを回す幾何学者
そしてそれに呼応して背後で天球を持つ男
彼こそ東方の叡智ゾロアスターであり、幾何学者は勿論、かの言論の原者ユークリッド

アリストテレスの詩学はその後長く、作劇法の普遍的理論として伝えられるが、そこで理想とされるのはホメロスである
さて、アレクサンダーは、英雄アキレスと比して、自分にはホメロスがいないと嘆いたという
だが当然、ここで我々もそれになる気はない

無理数とは、自然数の比で表せない数、無比なる数の事である
万物は数であると言ったピタゴラス学派にとって、無理数の存在は教義を揺るがす大問題であった
比、すなわちレイショーは、ギリシャ語のロゴスに由来する
つまり、無理数とは言うべからざる物であり…

古代、時間を司る日時計は特別な存在であった
グノーモンとは、L字型の日時計をいい、語源をグノーメ、すなわち知識に同じくする
ピタゴラス学派にはグノーモン数という増殖する数の概念もある
また、半円状の日時計をポロスというが、これは勿論偶然の…

森羅万象
この混沌と秩序の絶え間ない波動をあまねく記述しうる言語を、我々は他に持っていようか
そう、心の底から沸き起こる情念の渦が浄化され、イデアに至る唯一の方法
すなわち哲学とは数学であり、数学だけが宇宙の真理である
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